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【レポート】トヨタ車体がフルセットを制し9年ぶりの優勝!~天皇杯・皇后杯 全日本選手権大会女子決勝

コラム

2017.12.24

平成29年度 天皇杯・皇后杯 全日本選手権大会のファイナルラウンドは12月24日(日)、大田区総合体育館(東京都)にて男子決勝に続いて女子の決勝戦が行われ、トヨタ車体クインシーズがデンソーエアリービーズに勝利し、9年ぶりの皇后杯優勝を飾りました。



<皇后杯決勝戦>トヨタ車体クインシーズ 3(25-27・25-21・25-23・14-25・16-14)2 デンソーエアリービーズ

皇后杯の決勝戦は、準決勝でNECレッドロケッツを下したトヨタ車体クインシーズと、準々決勝で今シーズンのV・プレミアリーグでいまだ負けなしだった久光製薬スプリングスにフルセットで勝利した勢いで決勝に進んできたデンソーエアリービーズの対戦です。

第1セットは立ち上がりからデンソーが先行します。鍋谷友理枝や工藤嶺らのアタックに、クリスティアネ,フュルストや石井里沙のブロックポイントもあり、常にデンソーが先手を奪います。トヨタ車体もネリマン,ゲンシュレックらを軸にじりじりと追い上げると、20点を越えたところで追いつきます。一進一退でデュースまでもつれますが、最後は鍋谷がスパイクにブロックに連続得点を挙げて、デンソーが25-27で第1セットを先取しました。



第2セットもデンソーがセカンドテクニカルタイムアウトまでリードを奪います。ここからトヨタ車体が盛り返し、ネリマン、竹田沙希、平松美有紀ら経験豊富な選手らの活躍で同点にすると、一気に波に乗ってマッチポイントへ。最後はデンソー石井のスパイクに、キャプテンの髙橋沙織がブロックを決め、トヨタ車体が25-21とセットを取り返しました。

第3セット、デンソーは鍋谷やセッター田原愛里をベンチに下げるなど、選手交代で流れを作りにいきます。デンソーはクリスティアネや石井、鍋谷ら、トヨタ車体は荒木絵里香、平松らがブロックを決めて、一進一退で進みます。23-23からトヨタ車体が髙橋、ネリマンのアタックで25-23と振り切りました。



第4セットはデンソーが勢いを取り戻します。序盤からデンソーが0-7とリードすると、そのまま差を広げて14-25でこのセットを奪い、勝負は最終セットへもつれ込みます。

最終セットは、トヨタ車体が先行します。中盤からデンソーも長いラリーも制し、10-10で追いつきます。トヨタ車体はネリマン、デンソーは鍋谷らにボールを集め、ファイナルにふさわしい接戦に会場も大きく盛り上がりました。先にマッチポイントに達したのはデンソーです。14-13と王手をかけますが、トヨタ車体は平松が決めてデュースへ。最後はエース・ネリマンが2本連続で決めきり、トヨタ車体が14-16で勝利。9年ぶりの優勝を飾りました。