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【レポート】パナソニックが5年ぶりの栄冠!~天皇杯・皇后杯 全日本選手権大会男子決勝

コラム

2017.12.24

平成29年度 天皇杯・皇后杯 全日本選手権大会のファイナルラウンドは12月24日(日)、大田区総合体育館(東京都)にて男子の決勝戦が行われ、パナソニックパンサーズが豊田合成トレフェルサに勝利し、5年ぶりの天皇杯優勝を果たしました。



<天皇杯決勝戦> パナソニックパンサーズ 3(22-25・25-15・25-20・25-23)1 豊田合成トレフェルサ

3年ぶりに天皇杯の決勝戦に進出したパナソニックと、3年連続で決勝を戦う豊田合成の対戦となりました。第1セットは清水邦広やミハウ,クビアクを中心に、セカンドテクニカルタイムアウトまでパナソニックが先行します。豊田合成はイゴール,オムルチェンにボールを集め、ここから巻き返すと連続得点で逆転します。パナソニックは清水のサービスエースやタイムアウトとを挟みながら粘りますが、一歩届かず。第1セットは22-25で豊田合成が先取しました。



第2セットも先にペースをつかんだのはパナソニックです。清水の連続得点で15-10とリードすると、豊田合成はタイムアウトを取って間を取ります。タイムアウト明けもパナソニックが引き離して18-10となると、ここで豊田合成がセッターを内山正平から前田一誠に交代。イゴールや傳田亮太のアタックで反撃しますが、パナソニックの勢いは衰えません。第2セットは25-15でパナソニックが取り返しました。



第3セットもパナソニックが好調なサーブで豊田合成のサーブレシーブを崩してリズムを作ります。パナソニックはクビアクが後方からのツーアタックを決めるなど、多彩な攻撃で得点を重ねていきます。テクニカルタイムアウト明け、豊田合成は近裕崇が相手のエース清水のスパイクを2本連続でブロックして同点にすると、ここから一進一退に。終盤はパナソニックがクビアクの活躍で引き離し、25-20で第3セットも奪って優勝へ王手をかけました。

第4セットもパナソニックが流れを渡しません。清水や福澤達哉のアタック、山内晶大のブロックポイントも出て8-5とテクニカルタイムアウトを取ります。その後もパナソニックが先手を奪い、19-14と引き離すと、豊田合成はここから粘りました。清水が「5点差もあったなかで追いつかれたのは自分たちの甘さが出た」と振り返りましたが、豊田合成の追い上げで23-23となります。最後はクビアクが決めて、パナソニックが粘る豊田合成を25-23で振り切り、セットカウント3-1で勝利。5年ぶりの優勝を飾りました。



監督就任後、初タイトルとなったパナソニックの川村慎二監督は「やっと勝てたという感じで、本当に嬉しいです」と語り、「最高の成績を収められたのは選手一人ひとりが勝利に貪欲になり、苦しい場面でも声をよくかけ合うなど、チーム力で勝てた試合だと思う」と選手を称えました。