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<V.LEAGUE 今週のみどころ>ファイナル6開幕!初代王者をめぐる熱い戦いが始まる

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2019.03.07

【DIVISION1 MEN】

 

 

 

 V.LEAGUE DIVISION1 MEN(V1男子)はいよいよ今週末、V・ファイナルステージ ファイナル6が草薙総合運動場体育館で開幕する。
 2月24日まで開催されたV・レギュラーラウンドで1位通過を果たしたのは、昨シーズンの覇者パナソニックパンサーズだった。速いコンビネーションと組織的なディフェンスは年々精度を増しており隙がない。オポジットの清水邦広が怪我からの復帰を目指す中、新人の大竹壱青が開幕から先発出場を続け、周囲のベテラン陣に支えられながら伸び伸びとプレーしている。また若手のアウトサイド久原翼も安定感が増したプレーで出場機会を増やし、福澤達哉のポジションを脅かしつつある。そうしたチーム内競争の激しさがパナソニックの強さの一因だ。その中で変わらず核となっているのはポーランド代表のクビアク,ミハウ。たとえリードされていても、セット終盤にクビアクの強烈なサーブから逆転に持ち込む場面が幾度もあった。彼の勝負強さと機知に富んだプレーが、ファイナル6でも鍵を握りそうだ。


 1位のパナソニックはファイナル6初戦の9日に、レギュラーラウンド3位の豊田合成トレフェルサ、10日に6位の堺ブレイザーズと対戦する。豊田合成は、V・レギュラーラウンド終盤戦ではイゴール, オムルチェンを怪我で欠きながらも、オポジットには椿山竜介や山田脩造が入り、相手に的を絞らせない全員バレーを展開。3レグは7勝2敗という高い勝率で乗り切り、最後にJTサンダーズを抜いて3位に浮上した。


 一方、一時は7位に沈みながらも熾烈なファイナル6進出争いを勝ち残った堺ブレイザーズ。V・レギュラーラウンド前半は苦しんだが、後半はセッターの関田誠大やオポジットのジョルジェフ,ニコラという新メンバーが噛み合い、内定選手の樋口裕希(筑波大)もサーブやスパイク、ブロックで貢献してチームにエネルギーを注入。豊田合成と同じく3レグを7勝2敗で乗り切った。順位こそ6位だが、今一番上り調子にあるチームと言えるかもしれない。勢いのある2チームが、首位通過のパナソニックを相手にどのような試合を見せるのか注目だ。


 V・レギュラーラウンドでは2位以下が混戦となる中、最終的に2位を勝ち取ったのはサントリーサンバーズだった。今シーズン新加入したロシア代表のドミトリー,ムセルスキーがその原動力だ。V.LEAGUE史上最長身の身長218cmの高さが最大の武器で、V・レギュラーラウンドではリーグトップの60.2%という驚異的なアタック決定率を残し、総得点もリーグ1位の736点と存在感を放った。ただ、V・ファイナルステージでは相手チームも対策を練ってくるのは必至。V・レギュラーラウンド終盤に調子を上げてきたアウトサイドの栗山雅史や、ミドルブロッカー陣が得点を重ね、的を絞らせない攻撃を繰り出せるかどうかがポイントになりそうだ。そのサントリーは初戦で堺、10日に豊田合成と対戦する。


 9日のもう1試合はV・レギュラーラウンド4位JTサンダーズ対5位東レアローズ。JTは年明けから8連勝と絶好調だったが、2月に入り4連敗と苦しんだ。それでも、アグレッシブなサーブを取り戻し、最後は立て直してジェイテクトSTINGS、サントリーに2連勝して締めくくった。アウトサイドの劉力賓が怪我で欠場したが、今シーズン出場機会が少なかった新人の武智洸史が代わって持ち味のサーブレシーブで貢献し、ミドルブロッカーの攻撃力を活かした。


 対する東レは、前半戦苦しみながら、年明け以降に巻き返した。ファイナル6進出争いの中、ホームゲームで上位のサントリー、JTに連勝するなど底力を発揮し、5位でファイナル6進出を果たした。ただ、チームが勢いに乗っていたところで正セッターの藤井直伸が怪我で離脱してしまったのは痛手だった。内定選手の酒井啓輔(筑波大)が代わりを務め奮闘しているが、まだチームに合流したばかりのためクイックなどのコンビが合い切っていない。ファイナル6までの2週間でコンビの精度を上げ、5位からの逆襲を狙う。


 V・レギュラーラウンドの順位によって各チームにポイントが付与され、1位は5ポイント、2位は4ポイント、3位は3ポイント、4位は2ポイント、5位は1ポイントを持ってファイナル6に臨むことになる。最大5ポイント差は小さくはないが、勢いのある下位チームが巻き返すことも十分に可能。ファイナル進出をかけた熱い戦いから目が離せない。

 

 

 

【DIVISION2 MEN】

 

 

 V.LEAGUE DIVISION2 MEN(V2男子)は残すところ2週となった。前週の1位富士通カワサキレッドスピリッツ対2位トヨタ自動車サンホークスの首位対決は、富士通がセットカウント3-0で勝利し、トヨタ自動車を6ポイント差に引き離した。一方、3位の警視庁フォートファイターズも着々とポイントを重ねており、トヨタ自動車に2ポイント差と迫っている。
 今週末は茨城県常総市で6位つくばユナイテッドSun GAIAがホームゲームを開催。富士通、トヨタ自動車、警視庁、5位埼玉アザレア、7位きんでんトリニティーブリッツ、8位長野GaRons 、9位東京ヴェルディが集結する。
 もう一会場は、V3と同時開催される東京会場で4位大同特殊鋼レッドスターと警視庁、富士通の上位対戦がある。

 

 

 

【DIVISION3 MEN】

 

 

 V.LEAGUE DIVISION3 MEN(V3男子)もシーズンは残り2週となった。現在ヴィアティン三重がヴォレアス北海道に3ポイント差をつけて首位に立っているが、残り試合は三重が2試合なのに対し、2位の北海道は4試合残しており、優勝のゆくえは最後までわからない。
 今週末は6位東京トヨペットグリーンスパークルが東京都葛飾区でホームゲームを開催(V2男子と同時開催)。北海道、3位近畿クラブスフィーダ、4位奈良ドリーマーズ、5位兵庫デルフィーノが参戦する。今週試合のない三重に代わり北海道が首位に立つことができるのか、注目だ。