【DIVISION1 MEN】

次週14日（金）から天皇杯・皇后杯 全日本バレーボール選手権大会ファイナルラウンド（武蔵野の森総合スポーツプラザ/大田区総合体育館）が開催されるため、V.LEAGUEは今週末が年内最後の大会となる。

前週から2レグがスタートしたV.LEAGUE DIVISION1 MEN（以下、V1男子）は、首位のパナソニックパンサーズと2位のサントリーサンバーズが、試合によって先発メンバーを代えながらも連勝を伸ばし、10勝1敗と好調を維持している。
パナソニックは先週末のFC東京戦でオポジットの大竹壱青が怪我のため途中交代となったが、代わって入った今村貴彦が高いスパイク決定率を挙げ、層の厚さを示した。また8連勝中のサントリーは、身長218センチのロシア代表選手、ムセルスキー,ドミトリーの加入が大きい。苦しい場面で確実に決めてくれる大砲の存在が、周囲の選手に余裕をもたらしている。
今週はパナソニックが、今シーズン初の地元・大阪府枚方市（パナソニックアリーナ）でのホームゲームを開催する。
パナソニック、サントリーが、3位ジェイテクトSTINGS（22ポイント）、5位のJTサンダーズ（20ポイント）と対戦する。力が拮抗したチーム同士の見ごたえのある接戦が期待できる。
堺ブレイザーズのホームゲームが行われる北九州大会には、7位堺（12ポイント）、4位豊田合成トレフェルサ（20ポイント）、8位FC東京（9ポイント）、9位VC長野トライデンツ（3ポイント）の4チームが集結する。
ここまで4勝6敗とまだ波に乗ることができていない堺は、黄色に染まるホームの熱い応援を力にかえ、下位にいるFC東京、VC長野に連勝し順位を上げたいところだ。
とはいえVC長野、FC東京は前週、パナソニック、サントリーにも競り合いを演じて自信をつかんでおり、「今週こそは白星を」と意気込む。
前週、ジェイテクトとのフルセットの激戦を制し、今シーズン10試合目にして念願の初勝利を挙げた10位の大分三好ヴァイセアドラーは、今週、ホームゲームの大分大会で6位の東レアローズと対戦する。
大分三好は、勝利したジェイテクト戦で6本のブロックポイントも記録した、攻守の要でフィリピン出身のマーク,エスペホがキーマンになりそうだ。一方の東レは、怪我のため出遅れていた日本代表のミドルブロッカーの伏見大和が復帰し、新戦力のフランス人オポジット、ルジェ,アントニンも徐々に決定率を上げてきておりチーム状況は上向いている。

【DIVISION2 MEN】

V.LEAGUE DIVISION2 MEN（以下、V2男子）では、現在6戦全勝で首位を突き進むトヨタ自動車サンホークスが、ホームのみよし大会で、9位東京ヴェルディ、6位つくばユナイテッドSun GAIAを迎え撃つ。

大和郡山大会では、ホームの7位きんでんトリニティーブリッツが、5戦全勝と好調の2位警視庁フォートファイターズ、5位の埼玉アザレアと対戦。また須坂大会では、ホームの長野GaRonsが、3位大同特殊鋼レッドスター、4位富士通カワサキレッドスピリッツと対戦する。現在3試合連続ストレート負けと苦しむ8位のガロンズは、ホームで浮上のきっかけをつかみたいとこだ。

【DIVISION3 MEN】

V.LEAGUE DIVISION3 MEN（以下、V3男子）は、板橋大会にホームの6位東京トヨペットグリーンスパークルと、2位奈良ドリーマーズ、3位ヴォレアス北海道、4位近畿クラブスフィーダ、5位兵庫デルフィーノの5チームが集まる。この東京大会の結果次第で、今週末に試合のないヴィアティン三重に代わって、奈良や北海道が首位に立つ可能性もあり見逃せない試合が続く。一方、今シーズンまだ勝ち星のない東京トヨペットは、ホームゲームで何としても初白星を挙げたいところだ。