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【レポート】NECが初戦を白星で飾る!~2018アジアクラブ女子選手権大会2日目(7/12)~

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2018.07.12

「2018アジアクラブ女子選手権大会」は7月12日(木)、大会2日目が行われました。
この日予選リーグの初戦を迎えたNECレッドロケッツは、昨日の試合で中天鋼鉄(中国)をストレートで下したシュプリームVC(タイ)と対戦。安定した守りから巧みな攻撃を見せるシュプリームVCに対し苦戦しましたが、テクニックとパワーで攻めたNECがフルセットの接戦を制し、金子隆行新監督の初公式戦を勝利で飾りました。明日は予選リーグの首位通過をかけて中天鋼鉄と対戦します。



<予選リーグ2日目>7月12日(木) 
NECレッドロケッツ 3(20-25,21-25,25-22,25-18,15-11)2 シュプリームVC(タイ)


第1セット
立ち上がりは山内美咲の力のあるスパイクで得点を重ねるNEC。シュプリームVCはキャプテンのウィラワン,アピヤポンの安定したレシーブから攻撃のリズムをつかみ、その後もアチャラポーン,コンヨットにボールを集めて主導権を譲りません。対するNECは大型新人の山田二千華がブロックを決め応戦しますが、長いラリーを決めきれず流れをものにできず、その後も小さなミスが重なり、第1セットを落としました。

第2セット
序盤、競った展開からNECはキャプテン・柳田光綺のサーブで得点を重ねますが、第1セット同様にシュプリームVCの固い守りからアチャラポーンのスパイクが決まり出します。流れを変えたいNECは、山田がブロード攻撃、ブロックを連続して決め、廣瀬七海の強烈なジャンプサーブから攻撃のリズムを掴むと、13-9とリードします。しかし、その後もリベロ・ピヤヌット,パンノイを中心とした粘るレシーブのシュプリームVCが試合巧者ぶりを発揮し、NECは一瞬の隙を突かれる形で失点を重ね、流れを取り戻せないままセットを連取されます。

第3セット
ここで一矢を報いたいNECは、山内に代わり荒谷栞を起用し巻き返しを図ります。NECは序盤、レシーブが安定せず、相手にたびたびチャンスを与えますが、荒谷が攻撃に新しいリズムを加えます。苦しい場面でNEC・荒谷が連続でブロックを決め、シュプリームVCはNECのパワーのある攻撃に好レシーブを連発し、両者とも譲らない一進一退の攻防が続きます。終盤、NECは廣瀬のスパイクで連続得点すると、最後は相手のミスに助けられ、第3セットを辛くも死守しました。

第4セット
そのままの勢いでセットを取りたいNECは、塚田しおりのサーブがはしり、9-0とリードしますが、レシーブの乱れやスパイクミスが重なり、シュプリームVCに連続得点を許します。粘りたいNECは荒谷、柳田が思い切りの良いスパイクを決め、引き離しにかかります。シュプリームVCはシティサッド,パッチャラポーンにボールを集め攻撃の手を強めますが、NECは荒谷が粘り強いレシーブでチャンスを引き寄せ、最後は上野香織のクイックで第4セットを奪取し、最終セットに持ち込みました。

第5セット
勝敗を決める最終セットは、序盤は双方譲らない展開。NECは廣瀬のパワフルなスパイクが決まると一気に攻撃の手を強めます。シュプリームVCはパッチャラポーンがレシーブで粘りを見せるも、粘り勝ちしたNECが8-5と先行、さらにリベロ・岩﨑紗也加の好レシーブからラリーを制し、点差を広げます。その後、シュプリームVCはウィラワンをリリーフサーバーで投入し、追い上げますが、山田がブロードを決めたのを皮切りに、柳田、廣瀬が打ち切り、2セットビハインドから逆転でフルセットの熱戦を制しました。



試合後コメント
金子隆行監督

「初戦を勝利することが出来て良かった。課題である、試合の入り方も非常に良かったと思う。試合全体を通してもっとプレーの精度を上げていきたい。色々修正すべきことはたくさんあるが、2セットビハインドから逆転勝ちしてくれた、選手、スタッフに感謝したい。日本からもたくさんの応援ありがとうございました。明日も頑張ります。」

塚田しおり選手
「応援ありがとうございました。初戦ということで出だし硬さもありましたが、NECらしくガッツのあるプレーで勢いをつけて最後まで攻めきることが出来ました。まだまだ課題や修正する部分がたくさんあるので、試合をかさねるごとに更に成長できるようにチーム一丸となって頑張ります。引き続き応援よろしくお願いします。」



(写真提供:ⒸAVC)