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【レポート】男子は豊田合成と東レ、女子は久光製薬と日立が決勝進出~天皇杯・皇后杯 全日本選手権大会ファイナルラウンド準決勝

試合

2016.12.24

平成28年度 天皇杯・皇后杯 全日本選手権大会のファイナルラウンドの2週目は12月24日(土)、大田区総合体育館(東京都)にて男女の準決勝各2試合が行われました。

男子の準決勝第1試合は、豊田合成トレフェルサがジェイテクトSTINGSを3-1で下して決勝進出一番乗り。豊田合成は立ち上がりにリズムをつかめずに「嫌な雰囲気だった」(内山正平)と第1セットを落としましたが、第2セット以降はイゴール,オムルチェン選手の強烈なサーブを武器に波に乗りました。クリスティアンソン,アンディッシュ監督は試合を振り返り「1セット目は自滅してしまいました。タイムアウトでは『我々はこのまま終わるのか』と伝えました。その後は気持ちを切り替え、準備してきたことを発揮できました。残りの3セットはデータ通り、我々の戦術や想定していたことの全てが上手くいきました。いい試合が出来て良かった」と手応えを語りました。



男子第2試合はV・プレミアリーグで2位の東レアローズが3位のサントリーサンバーズにストレートで下しました。好調な上位チーム同士の対戦でしたが、東レが常に先手を取って攻守ともにいいパフォーマンスを披露しました。米山裕太選手も「サーブ、サーブレシーブ、粘り強さでうちの方が良かったので、自分たちの展開でゲームが出来たと思います」と自信を語りました。
一方、サントリーの最年長・山村宏太選手は「東レがすごくいいバレーをした」と相手を讃えつつ、「でもサントリーも若い選手を中心に、彼らが頑張ってくれて、リーグ戦に向けていい兆しがありました」とすでに年明けのVリーグ再開に目を向けました。



女子の1試合目は昨年度の決勝戦と同じカードとなり、久光製薬スプリングスがNECレッドロケッツに3-1で勝利を収めました。久光製薬は「一発勝負なので(明日の決勝は意識せず)まずは今日だという気持ちで臨みました」という長岡望悠選手が勝負所でスパイクを打ちきり、31得点を挙げる活躍で日本のエースとしての貫禄を見せました。久光製薬は5連覇をかけて、明日25日の決勝に臨みます。



女子2試合目は日立リヴァーレが東レアローズにストレートで快勝しました。日立の堅いディフェンスは3セット全てで東レに20点目を取らせず、それを活かしてセッター・佐藤美弥が余裕をもってトスを散らし、日立が終始リズムをつかんで試合を進めました。佐藤美弥は「レシーブですごく粘れて、いいパスが返ってきていたので、セッターの自分もアタッカーもいい間でプレーが出来ました。今日は自分たちのやりたいバレーが少しは出来たと思います」と振り返りました。松田明彦監督も「中盤以降は佐藤美弥のトスワークが素晴らしかった。それを生んだのはサーブレシーブであり、(質が)最後まで落ちることはなかったです。これは今シーズンのリーグ戦でも、天皇杯を通しても、最後まで落ちずにやれています」と称賛し、好調のチームの手応えを語りました。



男子の決勝は明日25日(日)12時から、女子の決勝は17時から大田区総合体育館にて開始予定です。
当日券は10時半より販売開始です。
ぜひ会場でご観戦ください!