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V・チャレンジマッチに向けて
\nＶ・チャレンジリーグⅠ女子ではＪＴマーヴェラスが優勝、次いでＰＦＵブルーキャッツ。
\n昨シーズンと同じ２チームがV・チャレンジマッチへと進むことが決定した。
2013／14シーズン、Ｖ・プレミアリーグ女子は最終節まで順位が決まらず、わずかな差でＪＴマーヴェラスが７位となり、V・チャレンジマッチに回ることとなった。シーズンの前半は好調を保っていたが、中盤以降に連敗を喫するなど失速。それでもV・チャレンジマッチは勝ち抜き、残留を決めるだろうというのが大方の予想であったが、勢いに乗る上尾メディックスを止めることができず敗戦。降格が決まると、呆然とした表情で選手たちは立ち尽くし、控室の前で号泣する姿があった。
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昨シーズンもV・チャレンジリーグを１位で終え、悲願の昇格を目指すもトヨタ車体クインシーズとの初戦にフルセットの末に勝利したものの、しかし翌日は１－３で惜敗。１セットが及ばず、Ｖ・プレミアリーグへの返り咲きを果たすことはできなかった。
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悲願の返り咲き達成に向け、今季からチームの指揮官に就任したのが吉原知子監督。長きに渡りＶリーグで活躍し、アテネ五輪には主将として出場。Vリーグとしての指導者としての経験はないが、就任当初は「不安もあるけれど、自分のできることを精一杯尽くしたい」と話していたように、現役時代と変わらぬ戦う心を選手に植え付けることに尽力してきた。日々の練習から甘さを払拭し、「勝利すること」に向けて邁進する。その成果を、V・チャレンジリーグを21戦全勝と圧倒的な強さで見せつけた。
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V・チャレンジマッチで対するは、奇しくも２シーズン前に敗れ、降格した際の相手である上尾メディックス。「因縁」とも呼べる両者の戦い。迎え撃つ上尾にとっても、当然ながらV・プレミアリーグに昇格し、定着するためには負けられない戦いであり、この２シーズンで積み上げてきた成果を全力でぶつける戦いでもある。
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ひたちなか市総合運動公園総合体育館で行われる、両者の対戦。激闘が予想される一戦から目が離せない。
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昨シーズンと同様、V・チャレンジリーグでの優勝を果たすことはできなかったＰＦＵブルーキャッツだが、ＪＴに次いで堂々の２位。V・チャレンジマッチでは昨シーズンに続いてデンソーエアリービーズと対戦が決まった。
\n\n寺廻太監督のもと、矢野美子や三橋聡恵などV・プレミアリーグでの経験を持つ選手たちを複数獲得し、チームにとっても悲願である「Ｖ・プレミアリーグ昇格」を目指してきた。
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さらに今季はフランス・カンヌでプレーし、全日本のエースとしても活躍してきた江畑幸子が加入。攻撃力に磨きをかけ、V・チャレンジリーグでの優勝を狙ったが、江畑が全日本での試合中にアキレス腱断裂という大けがで戦線離脱を余儀なくされ、思わぬ誤算が生じた。しかし、総合力の高さを見せる形で２位に食い込み、V・チャレンジマッチへの進出を決めた。
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前回のV・チャレンジマッチでは、地元・金沢から多くの報道陣も駆けつけるなど、地元の高い期待も寄せられる中ではあったが、V・チャレンジリーグ落ちも経験し、「絶対に勝って残留する」と一致団結したデンソーに惜敗。その前シーズン、13／14シーズンはパイオニアレッドウィングスに所属し、V・チャレンジマッチでデンソーに敗れ、チームは休部となり、ＰＦＵへと移籍した三橋は、デンソーとの試合が終わると「自分自身にとって、ここはリベンジの場。
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この試合に賭けていたので、勝つことができなくて本当に悔しい」と大粒の涙を流した。悔し涙を嬉し涙に変えるべく、昨シーズン以上の強い思いを持って臨むＶ・チャレンジマッチとなるだろう。
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さらに、リーグ前半は出場がかなわなかった江畑もケガから本格復帰を果たし、調子を上げている。日立リヴァーレ在籍時や、全日本で見せて来た勝負強さは言うまでもない。だが、デンソーも佐野優子、井上香織というベテランが抜けた中、全日本でも経験を重ねた大竹里歩、鍋谷友理枝がチームの主軸として牽引してきた。デンソーにとっても、絶対に負けられない試合であり、意地を見せるためにも昨シーズン以上の強さを発揮したいところだ。
\n\nあれから１年の月日を経て、再び顔を合わせる両者の決戦の行方は――。デンソー対ＰＦＵの一戦は、船橋アリーナで行われる。
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